情報系の学生や社会人、また、情報系じゃない方々も、たくさんの人が受験している「ITパスポート」

一体どのような試験内容で、どんな場面で使えるのでしょうか?

本記事では、ITパスポートに関する概要と資格取得後の用途について簡単にまとめています。

なお、本記事の内容なITパスポートの公式のホームページの情報等を参考にしています。
>https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

目次

ITパスポートとは

ITパスポートと聞くと、「情報系の難しい資格なのかな?」と思われるかもしれませんが、少し違います。

ITパスポートを受験している人の中には、情報系の人もいれば、そうでない人もいます。

ITパスポートというのは「ITに関する基本的な知識の証明」ができる資格になっています。

基本的な知識の証明ですから、情報系に携わってこなかった人でも、それなりに対策すれば十分受かる可能性がある資格です。

内容は

  • ストラテジ系
  • マネジメント系
  • テクノロジ系

の3つから構成されていて、
「会社経営に関すること」「プロジェクトの進め方」プログラミングやセキュリティ」などの分野を幅広く学ぶことができるのです。

でも難しそうと思う方は次の概要をみてください。
四択問題になっていますので、完全に暗記!とまでいかずとも、正答をすることは十分可能です。

概要     説明     
試験方式CBT方式※
試験時間120分
出題形式四択問題100問
受験資格誰でもOK
受験料7500円(コンビニ払いだと追加で手数料187円程度)
試験会場全国100か所以上の会場でいつでも受験できます
合格基準全体で60%以上と各分野で30%以上

※CBT方式とは、コンピュータを用いた試験方式のことです。

このようにしてみてみると、あまり難しい試験ではないのです。
今まで全くITに触れてこなかった人でも、十分対策すれば問題ないです!

具体的な内容は次で解説しています。

合格方法と勉強方法

ITパスポートに合格するには、先ほども述べたように「全体で60% 各分野で30%」の得点を取る必要があります。

それぞれの分野の具体的な内容と例題について、少し解説します。

より具体的な内容については、公式ホームページから「試験内容・出題範囲」というページに行き、「シラバス」を見ることで知ることができます。
>https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

ストラテジ系

ストラテジとは日本語に直すと「戦略」という意味になります。

その意味の通り、ストラテジ系では「会社経営」「法律」「経営戦略」等の分野が出題されます。

例題
経営幹部の役職のうち、情報システムを統括する最高責任者はどれか。

ア CEO
イ CFO
ウ CIO
エ COO

答え ウ

マネジメント系

「システム開発」「プロジェクトなどの管理」に関する問題が出題されます。

「監査」に関する問題も多く出題されています。

例題
ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークはどれか。

ア ISO 14001
イ ISO 27001
ウ ITIL
エ JIS Q 15001

答え ウ

テクノロジ系

「パソコンのパーツそれぞれ」「ネットワーク」「セキュリティ」「プログラミング」「理論」など、もっともITっぽい内容がここにあります。

計算問題なども多く、苦手な人にとっては少し難しいところが多いかもしれません。

例題
16進数のA3は10進数ではいくらか。

ア 103
イ 153
ウ 163
エ 179

答え ウ

ITパスポートでは上記で紹介した内容や例題のような問題が出題されます。

それに合わせた対策をしっかりとしていきたいです。

勉強方法

基本的には「書籍」による勉強をおすすめします。

書籍は、自分で読み進めやすいものを買って、継続して勉強することが大事だと思いますので、
書店に実際に行ってみて、気になったものを購入してみるとよいと思います。


・後ろに単語がまとまってる
・例題や過去問が豊富についている

などの条件があればとても勉強しやすいと思います。

なぜ書籍が良いのかというと、単純に定着しやすいと思うからです。
忘れてしまったところをすぐに見返したり、最後の方に単語がまとめられていたりするのがとくにいいポイントですね。

そして書籍を読み進めて、ある程度定着してきたら公式が出している
「CBT疑似体験ソフトウェア」
をやってみましょう。

より実践的に過去問を解けるようになっています。
公式のホームページから無料でダウンロードできますので、ぜひお試しください!
>https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/guidance/trial_examapp.html

活用事例

公務員や事務員、技術職から営業職まで、幅広い分野の業種での採用活動、転職活動に活用されているそうです。

もちろん、転職や就職をしなくても、現在の学校、職場でのスキルアップにつながるでしょう。

就職、転職を考えている人を中心に、どんな人でも取ってみる意味のある資格だと思いますので、ぜひ受験してみてください!