HTMLとXMLの違いを解説します。
「似ている名前だし、使い方も似ているのに、どう違うの？」
という疑問がある方に向けた記事となっています。
ITパスポートや基本情報技術者試験にも出題されますことがありますので、それらの受験を考えている人も必見の内容です。
目次
二つの比較
まずはHTMLとXMLの両者を並べて比較し、違いを示そうと思います。
| HTML (HyperText Markup Language) | XML (eXtensible Markup Language) | |
| 記述対象 | 論理構造を記述 | 論理構造を記述 |
| 記述方法 | タグを利用する | タグを利用する |
| タグの種類 | 使い方が決まっているタグ | 独自に定義したタグ |
| 用途 | Webページの作成 | データの交換 |
| 重視されるもの | 見た目やデザイン | 情報の中身 |
HTMLとXMLはともに、タグを使って書く「マークアップ言語」です。
「マークアップ言語」とは、タグを使って、文章の構造や意味を記述し、コンピュータが扱う文書を作成する言語です。
両者の違いは主に上記の５つです。
ちなみに、HTMLもXMLも元は「SGML」という言語から生まれています。
HTMLとは
HTML(HyperText Markup Language)とはWebサイトなどを作成する際に使用するマークアップ言語です。
タグを用いて記述し、Webサイトに表示する文字や画像、リンクなどの配置を指定します。
HTMLでは表示する文字を指定してから、文字のデザインまで指定できるのですが、配置からデザインまでHTMLのファイルで書いてしまうと複雑で読みにくいコードになってしまいます。
ですので現在は、文章のデザインはCSSと言う言語で指定するのが一般的です。
HTMLのコード例
<html>
<head>
<title>タイトルを記述</title>
</head>
<body>
<p>本文を記述</p>
</body>
</html>
このように、<html>と</html>の中にコードを書きます。
基本的には<head></head>の中にリンクなど（CSSとの連結等）
<body></body>の中に題名や本文、画像などを入力します。
<title></title>で囲まれている文章は、Webサイトで言うとタブのところに書かれる文章です。
HTMLのタグ（headやbodyなど）は使い方が決まっているので、独自に新しいタグを指定することはできません。
XMLとは
XML(eXtensible Markup Language)とは、Web上でのデータ交換などの際に用いられるマークアップ言語です。
商品などのリストを作ったり、システム間のデータ転送をしたりなどの用途で使用されます。
「Extensible」をGoogle翻訳で和訳すると、「拡張可能」となります。
その意味の通り、XMLでは独自に定義したタグを用いてデータを記述します。
XMLのコード例
<vegetable>
<name>tomato</name>
<number>1</number>
<price>200</price>
</vegetable>
適当にタグを書いてみました。
このようにして、自分で任意のタグを定義し、データ交換を目的とした、人間も読みやすいコードを書くと言うわけです。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます！
本記事では、HTMLとXMLの違いについて解説しました。
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