2025年現在、たくさんのパソコンメーカーやCPUメーカーが存在しています。
そんな中で性能を見分けるのに必要なCPUのメーカーを主な4社を中心に解説していきます。
筆者の主観マシマシですので、一意見として参考にしてください。
CPUの仕組みや構造など、基本的なことを解説していますので、ぜひご覧ください。
>【2025年最新】CPUってなに? 初心者向け完全解説!
ハードウェアに関する記事を他にも書いていますので、ぜひご覧ください。
>ハードウェア系
どんなメーカーがあるの?
筆者が知る限り、2025年現在では主に4つのメーカーがパソコン向けのCPUを製造しています。
この4メーカー4ブランドが現在主流のパソコン向けCPUです。
一つ一つ解説していきます。
intel社 coreシリーズ
intel社はCPU業界でも特に深い歴史があり、今現在最も普及していると言っても過言ではないCPUメーカーです。
最近までは設計から製造まで自社で完結させていた、技術力のある会社です。
ですが最近になってCPUの性能不足や動作不良が相次ぎ、intelのCPUは不安という空気が流れていました。
そこでintelは製造を外部に委託することで、性能が高く信頼のおけるCPUを作ることに成功しました。
そこで、coreシリーズの名称も変更になります。
元々の「core i」から「core Ultra」に変わりました。
例えば次のような製品があります。
インテル Core Ultra 9 285K
intelのCPUは主に4つのグレードに分かれています。
Ultraの後の数字に着目してください。
intelでは 3、5、7、9 の4つのグレードのCPUに分かれています。
3が一番性能が低く、9が一番性能が高いです。
ですので、先ほど紹介した製品は
「最新」で「最強」のCPUということです。
製品名の末尾にアルファベットがつくことがありますので、アルファベットの意味を一覧で説明します。
文字 | 意味 |
K | オーバークロックができるモデルです。高性能になっていますが、発熱もすごいので気をつける必要があります。 |
F | 内臓グラフィックがないモデルです。このCPUを使うためにはグラボの搭載が不可欠です。 |
KF | KとFの特徴を併せ持つモデルです。オーバークロックが可能で内蔵グラフィックがないです。 |
T | 省電力モデルです。発熱が少ないことなどのメリットもあるので、小さいパソコンやノートパソコンに最適です。その代わりに他のモデルと比べると性能が低いものが多いです。 |
intelのCPUは使い方やドライバの知識などが一番多くネットに出回っているので、初心者などはとりあえず intel搭載のパソコンを選ぶのが無難である気がします。
AMD社 Ryzenシリーズ
AMDも intelと同じくアメリカの半導体メーカーであり、 intelと同等の市場シェアを獲得しています。
CPU(Ryzen)も製造していますが、GPU(Radeon)も製造しており、GPUの市場でも大きなシェアを誇る企業です。
CPUとGPUを統合させたAPUの性能も凄まじく、そのようなマルチコアのチップの製造を得意としています。
最近になり、intelの不調が続く中で、コストパフォーマンスやワットパフォーマンスの高い製品を製造することで、さらにシェアを拡大しました。
次のような製品を製造しています。
AMD Ryzen 9 9950X3D
AMDも intelと同じく、4つのグレードに分けられています。
分け方は intelと同じなので、こちらは現行の最高機種になります。
AMDも intelと同じく製品名の末尾に英単語や数字がつくことがありますので、一つ一つ解説します。
文字 | 意味 |
X | 高性能なモデルで、オーバークロックに対応しています。 |
X3D | 3D V-Cacheを搭載し、大容量なキャッシュメモリでゲームなどの性能を向上させています。 |
G | 内蔵グラフィックを搭載していて、モデルによってはGPU要らずでゲームが出来る物もあります。 |
GE | 低消費電力版のGモデルです。GPUなしで動作できますが、あまり期待しすぎは良くないです。 |
Ryzenシリーズは全体的にワットパフォーマンスも高く、コスパの良いものが多いので、ゲーミングパソコンを買おうと考えている人は intelよりもいいかもしれません。
Apple社 Mシリーズ
Apple社の製品「Mac」や「ipad」に搭載されているシリーズです。
Apple社は元々、 intelのCPUを自社の製品に搭載してきました。
しかし、独自のチップを自社で開発することに成功し、従来の intel CPUから移行することになりました。
Mシリーズでは「SoC設計」にすることで、「CPU」「GPU」「ニューラルエンジン」などを一つのチップに統合することに成功しました。
メモリアドレスを統合したユニファイドメモリを採用し、より効率的にメモリを使えるようになっています。
ワットパフォーマンスが素晴らしく、1Wあたりの性能は世界一とも言われています。
そのような点からMac Bookなどの製品と相性がよく、バッテリーが長持ちする要因の一つでもあります。
次のような製品があります。
M4 Max
Mの次の数字が世代になります。
現在は1〜4の世代が流通しており、M4が最新です。
末尾についている英単語が性能を表しているので、一つ一つ紹介します。
ただし前提として、Mチップは全体的に性能が高いので、英単語が付いていないからといって性能が低いわけではありません。
文字 | 意味 |
pro | 無印よりもメモリの帯域や容量が多く、コア数も多いため性能が高い。 |
Max | proよりもメモリの帯域や容量が多く、コア数も多いため性能が高い。 |
Ultra | Maxよりもメモリの帯域や容量が多く、コア数も多いため性能が高い。 |
Apple製品はシンプルで分かりやすくていいですね。
普段使い用途なら無印、クリエイティブ用ならMaxなど、使い方によって買うモデルを検討すると良いと思います!
Qualcomm社 Snapdragonシリーズ
Snapdragonは先ほど説明したMチップと同じくSoCのブランドです。
現在もそうですが、Snapdragonのほとんどがスマホ向けのCPUで、PC業界ではあまり聞かない名前でした。
ですが最近になり、PC向けのCPUも登場し、ノートパソコンなどの一部で採用されています。
surfaceなども採用したことから、一躍有名になりました。
例えばsurfaceでは次のモデルを採用しています。
Snapdragon X Elite
こちらのモデルは「12コア」搭載されており、かなり高性能です。
消費電力も少ないため、ノートパソコンに向いていますね。
NPUとも呼ばれる、AIなどの処理を得意とする側面もあるので、これからの進化に期待大です。
とはいったものの、まだまだ課題も多く、PC業界への完全参入とはなりません。
あくまで一部のノートパソコンですね。
ですが実際にAndroidのスマホ市場では大きなシェアを獲得しているQualcommですから、これからの進化に期待しましょう!
現時点ではまだ intelとかを選ぶ方が無難かな。
最後に
今回の記事では、CPUのメーカーに関する情報を僕個人の主観を大いに交えながら解説しました。
今回の記事がパソコン選びなどの参考になれば嬉しいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!